ちょっと涼しくなる話?
去年の秋のある夜のこと。
わが家のお嬢ネコ・菜津が、なぜか和室の壁から離れようとしないことがあった。
和室には2にゃんのおもちゃ(半ばゴミ)が置いてあるので、菜津も圭もそこで過ごすことが多い。
でも、その夜の菜津は、ひたすら壁を見ている。
それも上のほう。
ときどき二本足で立ち上がって、手(前足)を天井に向かって伸ばす動作を繰り返す。
菜津は何を触りたいんだろう?
壁には、カレンダーなどはかかっていないし、虫がいるわけではなかった。
菜津の初めて見せる行動に、うちの彼も不思議がる。
そのときの私はといえば、「あぁ、和室に誰か来ているんだ」となぜか素直に思ってしまっていた。
その誰かは、うちの彼の母方のおばあさんだろうと。
でも、おばあさんは存命中。
私の血縁ではない、しかも存命中の人の名前を挙げるのははばかれたので、ここ数年に亡くなった、私の祖母か従兄が来ているんじゃない?とその場はにごしておいた。
次の日の朝、私は目覚まし時計ではなく電話で起こされる。
電話の主は彼のお母さん。
前日の夜遅く、おばあさんが亡くなったという知らせだった。
やっぱり菜津には見えていたんだね…。

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