February 22, 2007
February 20, 2007
さようなら、コアラのモモジ
コアラのモモジ(オス、10歳)が、2月17日に亡くなったと飼育する神戸市立王子動物園から発表された。
日本に暮らすコアラは、人間界同様、高齢化が進んでいるのだそう。
そのなかでも実績のあるモモジは人気があり、去年は埼玉県こども動物自然公園と淡路ファームパーク イングランドの丘動物園に、それぞれ3か月ずつ繁殖のための出張をしていた。
そのかいあって、現在、3頭の新しい命が育っている。
移動の疲れやストレスだろうか、コアラの平均寿命は12歳とのことなので、10歳のモモジの死は少し早いことに…。
2月10日に10歳の誕生日を迎えたばかりなのに、残念な結果になってしまった。
一般的なコアラは鼻の色がグレーなのに対して、めずらしいピンク色だったモモジ(名前の由来もそこから)。
これからは彼の子供たちが、いろいろな動物園で入園者を迎えてくれるだろう。
モモジ、お疲れさま。
どうぞ安らかに。
February 14, 2007
『朧の森に棲む鬼』(大阪松竹座)
累々たる屍に埋まる深い森で、野良犬のようにギラギラとした目の男(ライ/市川染五郎)が、突然現れた森の魔物・オボロによって運命を変えられた。
男の武器は、魔物にもらった”オボロの剣”。
そしてありとあらゆる嘘を生み出す、赤い舌。
嘘で染まった真っ赤な舌が、裏切りと憎悪の無間地獄をつくり出し、そして”オボロの剣”が、緑の森に赤い血を降らしていく…。
歌舞伎の世界には「色悪」(いろあく)という言葉がある。
これは敵役の一種で、外見はいい男なのだけれど、女の人を裏切ったり殺人を犯したりなどの悪事を働く冷血な人物のこと。
そんな色悪な男が主人公の舞台『朧の森に棲む鬼』に市川染五郎が主演。
徹底的に悪く、そして美しい男を見せてくれた。
物語の下敷きになっているのはシェイクスピアの『リチャード三世』。
こちらは、巧みな話術と策略で王にまで上りつめる男の物語。
『リチャード三世』との大きな違いは、主人公の容貌。
さらに『朧の森に棲む鬼』では、魔物にもらった”オボロの剣”が主人公を助ける。
市川染五郎の殺陣は流麗でそれは美しい。
オボロの剣がもらいものだったのもあって、剣の動きに体がついていけないところから始まり、のし上がって服装が変わるにつれ、剣さばきも物言いも自信と美しさがどんどんみなぎってくる。
舞台上に繰り広げられる染五郎七変化。
その圧倒的な美しさを見ていると、この人にならば騙されて切られてもいいと、つい妄想モードに…(苦笑)。
その染五郎の弟分に扮するのが阿部サダヲ。
テレビドラマで見る彼は癖のある役が多いけれど、じつはとても器用な役者さん。
歌もうまいし、動きにも切れがある。
所属する大人計画は殺陣があるような劇団じゃないし、子供のころから鍛錬をしてきた歌舞伎俳優・染五郎と並ぶのはなかなか難しいはずなのに、殺陣でもちゃんと阿部サダヲの世界がつくっていた。
染五郎との息もぴったり。
そのほか、国王に田山涼成、その愛妾に高田聖子、王に使える四天王のひとりに秋山菜津子、暗黒街を仕切る盗賊の親玉に古田新太…。
これでもかの芸達者ぞろい。
田山涼成は人のいい優しい国王を好演、高田聖子は女のいやらしさ・いじらしさ・悲しさを表現し(今回は出番が多くてうれしかった)、秋山菜津子は凛としてかっこよくまたもや惚れ惚れ。
古田新太は相変わらず太めだったけれど、新感線の芝居には欠かせない存在。
染五郎との立ち回りは最高の見せ場だった。
物語のテンポもよく、あっという間の3時間。
新感線としてはギャグは控えめで、物語をじっくり味わうかたちの舞台。
今回は2階席だったので、花道を使った演出がいまひとつ楽しめなかったのが唯一の心残り。
もう一度見たかった。
DVDが出たならばたぶん買うと思う(笑)。
February 07, 2007
IL DIVO、来日ツアー
ドイツで行われたサッカーワールドカップで彼らの存在を知って以来、すっかりお気に入りアーティストになったIL DIVO。
IL DIVOとは男声4人のボーカルグループ。
メンバーは、スペイン出身のカルロス・マリン(Carlos Marin バリトン)、スイス出身のウルス・ブーラー(Urs Buhler テノール)、フランス出身のセバスチャン・イザンバール(Sebastien Izambard ポピュラー歌手)、アメリカ出身のデイヴィッド・ミラー(David Miller テノール)。
デビューそのものはイギリスだけれど、出身はそれぞれ違い、母国語も別と国際色豊かなメンバーで構成されている。
しかもアルマーニのスーツを着こなすイケメンぞろい。
もちろん、実力・経験とも申し分なし。
そんなIL DIVOの来日ツアーに行ってきた。
彼らの歌は、ポップスとオペラが融合した”ポペラ”と表現されている。
テノールのウルスとデイヴィッドの声は透明で美しく、ポップス出身のセバスチャンは甘い歌声、そこに最年長であるバリトンのカルロスが深みと張りのある声で包みグループの屋台骨を支える。
ひとりひとりの力量はもちろんのこと、4人のハーモニーがそろったときの荘厳さと言ったら…。
このツアーに臨むまでに何度もCDを聴きDVDも見たけれど、LIVEで見る彼らのすばらしさはそれをはるかに超えるものだった。
人間の声以上に表現できる楽器って、ないのかもしれない。
そう感じさせてくれるパワーが彼らの歌声にはあった。
また、MCをすべて日本語で通したデイヴィッドをはじめ、ほかのメンバーも「愛しています」「おおきに」(大阪公演だったので)など日本語を交えつつ、英語で話すときは英語が得意ではない日本人のためにできるだけゆっくり話してくれるなど、歌だけではなく、いろいろな面から観客を楽しませたいという気持ちもひしひしと伝わってきた。
舞台上のIL DIVOは、それはそれは紳士で真摯なプロフェッショナルなグループ。
そして、努力を怠らないイケメンには、天は二物を与えてくれていた。




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