アカデミー賞でのパフォーマンスを見てから、これは見ておかなければと思った映画『ドリームガールズ』。
この映画は、もともとは1980年代前半に、4年間にわたって上演された同名のミュージカルを映画化した作品。
さらに、ブラックミュージック界の大御所、ダイアナ・ロスが所属してた女性ボーカルグループのシュープリームス(スプリームス)が物語のモデルとなっていて、そのダイアナ・ロス役に当たるディーナ・ジョーンズを、元ディスティニーズ・チャイルドのビヨンセが演じている。
1962年、自動車産業が盛んなアメリカのデトロイト。
エフィー(ジェニファー・ハドソン)、ローレル(アニカ・ノニ・ローズ)、ディーナ(ビヨンセ・ノウルズ)のコーラストリオは、歌で成功しようと毎夜オーディションなどに出場していた。
そんな彼女たちに、カーティス(ジェイミー・フォックス)という男が目をつけた。
やがて、デトロイトで抜群の人気を誇るスター、ジミー・アーリー(エディ・マーフィ)のバックコーラスを務めることに。
そんな3人はカーティスをプロデューサーに、ドリームガールとしてデビューを飾る。
次々にヒット曲を放ち、トップスターの仲間入りを果たすが…。
ミュージカルとして完成していたものの映画化なので、とにかく音楽がしっかりしている。
全編、どこか懐かしいブラックミュージック満載(実際には、舞台と映画のオリジナル曲)。
ディスチャやソロのビヨンセの曲を聴いてもあまり心惹かれたことはなかったんだけれど、予想以上に歌える人だった。
しかもステージングがとても華やかでカッコいい。
歌だって悪くないし、あれだけゴージャスだったら真ん中にそえたくなる気持ちはよくわかる…(苦笑)。
そのビヨンセを上回る歌唱力を披露してくれたのが、エフィー・ホワイト役のジェニファー・ハドソン。
彼女はこれが映画デビュー。
それもあってか演技自体はけっしてうまいとは言えない感じだったけれど、歌うととにかくすごい。
魂(ソウル)の歌声に圧倒されっぱなし。
ジェニファー・ハドソンは、アメリカの歌唱力重視のオーディション番組『アメリカン・アイドル』シーズン3で7位だった人。
この番組では残念ながらアメリカンドリームをつかむことはできなかったけれど、この映画の出演でアカデミー賞の助演女優賞を獲得し、一気にアメリカンドリームを実現。
人生、どう転がるかは本当にわからないもの…。
昨年亡くなったジェームズ・ブラウンがモデルとおぼしき人物をエディ・マーフィが演じ、ジャクソン5ふうのグループがちらっと出てくるなど、モータウンサンドが好きな人ならばきっと楽しめる映画。
そして「モータウンサウンドって何?」という人にも、ジェニファー・ハドソンの歌をぜひ聴いてほしい。
鳥肌ものだから。

『ドリームガールズ』
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