April 04, 2007

Movie『ハッピー フィート』

今回見たのは、第79回アカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞したペンギンが主人公のミュージカル映画『ハッピー フィート』。
ペンギンの羽毛のほわほわ感や南極の自然の雄大さなど、それはそれはアニメとは思えないクオリティ。
とくに生まれたてのペンギンのかわいらしさは、お持ち帰りをお願いしたくなるほど…。

南極大陸にある皇帝ペンギンの国で生まれたマンブル(声/イライジャ・ウッド)は、本来くちばしから生まれてくるところをなぜか足から生まれてきた。
そんなマンブルはつねに足が動いてしまい、タップダンスが得意な個性的なペンギンとして成長していく。
その一方で、自分の思いを伝えるすべとして、皇帝ペンギンにとっては大切な歌うことがマンブルは不得意。
パパのメンフィス(声/ヒュー・ジャックマン)とママのノーマ・ジーン(声/ニコール・キッドマン)は美声の持ち主だというのに…。
長老たちに異端視されたマンブルは、あることがきっかけで知り合った異国の地のアデリーペンギンのラモン(声/ロビン・ウィリアムズ)たちアミーゴス5人組と冒険の旅に出ることになる。

エルビス・プレスリー、アースウィンド&ファイヤー、クイーンなどのカバーが要所要所で流れ、ペンギンたちの歌とマンブルの繰り出す華麗なステップとが相まって、一緒に踊ってみたい気分に。
マンブルの踊りは、タップの名手といわれるセヴィアン・クローバーの動きをモーションキャプチャーで取り込んでいるのだそう。
ペンギンたちが氷で遊ぶシーンもスピード感たっぷりで楽しさいっぱい。

それが後半は一転して、環境問題がテーマとなりやや重い展開へと変わっていく。
映画を見る前はネタばれすると嫌だから、人の感想をチェックしないことにしているので予想外の展開にビックリ…。
そんななか、救いはアミーゴスの存在。
予告編で見た、インパクト大のスペイン語の”My Way”はロビン・ウィリアムズが歌っていたとは!

ちょっと強引な展開が気になったけれど、選曲のよさと映像の美しさを味わえたので、点数をつけるのならば星3つ半ぐらいかな?

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『ハッピー フィート』 icon

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March 08, 2007

Movie『ドリームガールズ』

アカデミー賞でのパフォーマンスを見てから、これは見ておかなければと思った映画『ドリームガールズ』。
この映画は、もともとは1980年代前半に、4年間にわたって上演された同名のミュージカルを映画化した作品。
さらに、ブラックミュージック界の大御所、ダイアナ・ロスが所属してた女性ボーカルグループのシュープリームス(スプリームス)が物語のモデルとなっていて、そのダイアナ・ロス役に当たるディーナ・ジョーンズを、元ディスティニーズ・チャイルドビヨンセが演じている。

1962年、自動車産業が盛んなアメリカのデトロイト。
エフィー(ジェニファー・ハドソン)、ローレル(アニカ・ノニ・ローズ)、ディーナ(ビヨンセ・ノウルズ)のコーラストリオは、歌で成功しようと毎夜オーディションなどに出場していた。
そんな彼女たちに、カーティス(ジェイミー・フォックス)という男が目をつけた。 
やがて、デトロイトで抜群の人気を誇るスター、ジミー・アーリー(エディ・マーフィ)のバックコーラスを務めることに。
そんな3人はカーティスをプロデューサーに、ドリームガールとしてデビューを飾る。
次々にヒット曲を放ち、トップスターの仲間入りを果たすが…。

ミュージカルとして完成していたものの映画化なので、とにかく音楽がしっかりしている。
全編、どこか懐かしいブラックミュージック満載(実際には、舞台と映画のオリジナル曲)。
ディスチャやソロのビヨンセの曲を聴いてもあまり心惹かれたことはなかったんだけれど、予想以上に歌える人だった。
しかもステージングがとても華やかでカッコいい。
歌だって悪くないし、あれだけゴージャスだったら真ん中にそえたくなる気持ちはよくわかる…(苦笑)。

そのビヨンセを上回る歌唱力を披露してくれたのが、エフィー・ホワイト役のジェニファー・ハドソン
彼女はこれが映画デビュー。
それもあってか演技自体はけっしてうまいとは言えない感じだったけれど、歌うととにかくすごい。
魂(ソウル)の歌声に圧倒されっぱなし。
ジェニファー・ハドソンは、アメリカの歌唱力重視のオーディション番組『アメリカン・アイドル』シーズン3で7位だった人。
この番組では残念ながらアメリカンドリームをつかむことはできなかったけれど、この映画の出演でアカデミー賞の助演女優賞を獲得し、一気にアメリカンドリームを実現。
人生、どう転がるかは本当にわからないもの…。

昨年亡くなったジェームズ・ブラウンがモデルとおぼしき人物をエディ・マーフィが演じ、ジャクソン5ふうのグループがちらっと出てくるなど、モータウンサンドが好きな人ならばきっと楽しめる映画。
そして「モータウンサウンドって何?」という人にも、ジェニファー・ハドソンの歌をぜひ聴いてほしい。
鳥肌ものだから。

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『ドリームガールズ』 icon

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November 20, 2006

Movie『DEATH NOTE~the Last name』

けっきょく原作を買いそろえてしまった。
漫画喫茶で読むに集中力がいりすぎるので(苦笑)。
古本チェーン店で状態がいいのがあったのも大きくアシスト(笑)。

死神・リューク(声・中村獅童)が人間界に落としたデスノートを拾ったのは、天才的な頭脳を持つ大学生・夜神月(やがみ・らいと/藤原竜也)だった。
刑事部長(鹿賀丈史)を父に持ち法による正義に限界を感じた彼は、デスノートを使って野放しになっている凶悪犯を粛正し、理想の世界を築き上げようと決意する。
月によって裁かれる犯罪者たち…。
人々はひそかに「KIRA=キラ」と名づけ、裁きを与える人物に注目し始める。
一方で、続く不審死を捜査するため、ICPOから切り札としてL(松山ケンイチ)が警視庁に送られてきた。
Lに対し、デスノートのルールを駆使して捜査網から逃れようとする月。
そんなとき、死神界から新たなデスノートが落とされた。

後編は、月とLの対決がメインで物語が展開。
そこに新たに、月を慕うミサミサこと弥海砂(あまね・みさ/戸田恵梨香)、キラに関心を持つテレビ局員の高田清美(片瀬那奈)、もうひとつのノートにつく死神・レム(声・池端慎之介)などが加わり、結末へとなだれ込む。
原作の雰囲気を壊さず、映画版『DEATH NOTE』としてよくまとめられているというのが第一印象。
2時間20分ある上映時間があっという間に過ぎた。
それぞれのキャラクターが魅力的に描かれていて印象的。
とくに声だけの出演のレム役の池端慎之介(=ピーター)がすてきだった。
死神が持ちえなさそうな母性が出ていて、リュークとの違いがくっきり。
それがうまく結末の伏線となっていた。

物語の詳しい内容にはあえて触れないけれど、月とLの対決で決着がついた点は大満足。
原作を読んで「○○は、じつは○○だったらいいのに」とずっと思っていたので、そのとおりの展開には快哉を叫ぶ思いだった。
ただ月とLが仕掛けるトリックは、原作を読んでいないとちょっとわかりにくいかも。
裏の裏を読み合うやり取りがわりとぽんぽんと進んでしまうし、意外に複雑なデスノートのルールを映画のなかだけで理解するのは難しいのでは?
なんとなくわかればいいのかな?(苦笑)

この映画は藤原竜也がいてこそ成り立ったと言っても過言じゃないと思う。
でも、贔屓目に見てもLのほうがおいしい役かも。
月に関してはあえて嫌なヤツにしたと思える箇所がいくつか見受けられたうえに、松山ケンイチがL役をよく研究して臨んでいたのでその分ポイントが上乗せされてしまうし…。
それでもそれでも、私は月に感情移入しながら見たけれど。

賢い月なのだから、人間は神にはなれないということに気がついてほしかったなぁ。


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『DEATH NOTE~the Last name OFFICIAL MOVIE GUIDE2』
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October 04, 2006

Movie『キンキーブーツ』

イギリスのノーサンプトンという伝統的な靴の街で生まれたエピソードをもとに映画化された作品。
制作国は、もちろんイギリス。

父親の突然の死で、老舗の靴工場を継ぐことになったチャーリー(ジョエル・エドガートン)。
ところがこの靴工場は倒産寸前だった。
”WHAT CAN I DO?”が口癖の優柔不断なチャーリーだけれど、一念発起、靴工場の新しい方向性を探ることにする。
そんな彼に大きなヒントを与えてくれたのが、ひょんなことから出会ったロンドン・SOHOのドラッグクイーン・ローラ(キウェテル・イジョフォー)の存在だった。
トラッドな紳士靴を作っていた工場で、女装する男性(ドラッググイーン)のためのブーツを作ることを決意するチャーリー。
それに対して、保守的な工場の人々は…。

”kinkiy”というのは「変態の、性的に倒錯した」「奇妙な、変わり者の」という意味なのだそう。
そんな意味をもつキンキーブーツ作りを、長年、ウィングチップのような正統派の靴作りをしていた人たちに課そうという発想がまずすごい。
まさに事実は小説より寄なり。
この映画のモデルになった靴会社はこちら”。
Divineというブランド名で、ピンヒールのいわゆる女王様ブーツを制作し、インターネット上でも販売している。

ドラッグクイーンのローラのパフォーマンスは本当にかっこいい!
ニューハーフ的な美女ではないのに、その存在感に圧倒されてしまう。
あれだけのパフォーマンスができるのに、衣装を脱いでメイクを落としてしまうと、マイノリティという枠にとらわれ、自分の生き方に自信がもてない”彼女”の切なさ。
それがとてもよく伝わってきた。
演じているのはガタイのいい黒人男性なのに、なんだかかわいらしい。

チャーリー役のジョエル・エドガートンは、どこかで見たことがあると思ったら、『スターウォーズ』に出演している人だった。
あとで、こちらも見返してみよう。
それはいいとして、ものすごいインパクトがあるローラに対して、情けない「フツー」の代表なような役柄なのに印象的な役者さん。
今度どこかで出会ったら、次はきっとわかると思う。

好きでも嫌いでも自分は自分。
生きている以上、自分から逃げることはできない。
それならば、どんなダメなやつでも、仲良くやっていくほうが得策なのかもしれない。
コメディではあるのだけれど、そんなふうにちょっと前向きになれちゃう映画。
70年代のポップな音楽も心地いい。

これから冬になると、どうしても黒い靴ばかりになりがちの私だけれど、せっかく女性に生まれてきたのだから、心の隅では真っ赤なピンヒールも履くようにしたい。


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『キンキーブーツ オリジナルサウンドトラック』
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July 22, 2006

Movie『DEATH NOTE』(前編)

夜神月(やがみ・らいと/藤原竜也)は名門大学で法律を学ぶ大学生。
刑事である父(鹿賀丈史)をもち、月自身も警視庁のキャリアをめざしている。
そんな月がある日、死神・リューク(声・中村獅童)が落としておいた「DEATH NOTE」を拾う。
法による正義に限界を感じていた月は、名前を書かれた人間が死ぬというそのノートを、理想の世界を築きあげるために使う決意をする。
月によって裁かれる犯罪者たち…。
人々はひそかに「KIRA=キラ」と名づけ、裁きを与える人物に注目し始める。
一方で、続く不審死を捜査するため、L(松山ケンイチ)が警視庁に送られてきた。

藤原竜也の主演が決まり、急いで漫画喫茶に行き(笑)、とりあえず6巻だけ読んで映画に臨んだ。
原作を読んでまず受けた印象は、主人公の月役は誰にでもできる役ではないということ。
実際に映画を見たら、原作ではあった脳内台詞がほとんどなくさらに難しい役になっていた。
しかもやり取りがいちばん多いリュークがCGなので、リュークとのシーンはひとり芝居を余儀なくされたよう。
原作を好きな人には、藤原竜也が月のイメージが合うとか合わないとかいろいろ意見があるだろうけれど、この役をやりこなせる若手はそうそういない。
藤原竜也で正解だったと思う。
彼がノートに書く文字が、勉強をたくさんして文字を書きなれているようには見えないのは、まあご愛敬ということで…(苦笑)。

月のライバル・L役の松山ケンイチのことはあまり知らなかったんだけれど、原作のLを研究して雰囲気をよく出していたと思う。
月のお父さん・夜神総一郎役の鹿賀丈史は、原作を読んだときはちょっとイメージが違うかなぁという印象をもった。
でも、画面の中で藤原竜也と並ぶと、ふたりとも舞台を中心に活躍している人なので、芝居のにおいみたいなものが似ている。
背が高いのが共通しているだけで雰囲気は異なるのに、底にあるものが似ているから、親子にしてしまうのは悪くない選択だった。

映画全体としては、原作の雰囲気を生かしつつオリジナルのストーリーをつくることで、原作を読んでいてもミステリー的要素を楽しめたのが、私としては高評価。
原作を追体験するだけじゃつまらない。
多少はそこに驚きがないと。
月とLが初めて対峙するシーンの藤原竜也の表情がとくに良く、数か月あいて上映される後編への期待感が高まった。
おそらく、前編よりも後編のほうがさらに原作とは違った展開になるだろうから、ここからが映画班の腕の見せどころ。
秀作か駄作か?
後編を楽しみに待ちたい。
その前に原作を読んでおかなければ。
(漫画喫茶で読むには字が多いから、買っちゃおうかなぁ…)


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『DEATH NOTE』
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July 15, 2006

Movie『ダ・ヴィンチ・コード』

閉館後のルーヴル美術館で、館長の死体が見つかった。
死体はダ・ヴィンチの素描『ウィトルウィウス的人体図』を模し、さらにまわりには不可解な暗号が書かれているという奇妙なもの。
その暗号の中には、その夜、彼が会う約束をしていたハーバード大学の教授・ロバート・ラングンドン(トム・ハンクス)の名前が含まれていた。
そのため殺人の容疑者として現場に連れてこられたラングンドンだが、館長の孫娘であり、暗号解読官のソフィー(オドレイ・トトゥ)によって、その場は助けられることに…。

じつは小学生の低学年までは、教会で開かれる日曜学校に行っていた。
といっても幼稚園がキリスト教系だったためその流れで遊びに行っていただけだから、子供向けの賛美歌をいくつか知っている程度のレベル。
クリスチャンではない。
そんな自分では、この映画の背景を理解するには原作に目を通して置かなければ難しいだろうと、読後に映画を見ることにした。

単行本で2冊、文庫本で3冊の内容を2時間半にまとめているので、予想どおり展開が早い。
時間がかけられないからか暗号もやけに簡単に解けてしまい、ドキドキ感も半減以下。
さらにストーリー展開が原作にほぼのっとっているので、ミステリーとしては楽しめず(苦笑)。
ただ、ルーブルやパリの風景など、原作の舞台が使われているのは魅力的。
本の口絵を見ながらとは、当然のことながら伝わり度が違う。
ヨーロッパの街並みはきれいだし。
原作の補足的に楽しむにはよかったかなぁ。
原作を読んでいなければ、キリスト教に詳しくない日本人にはわかりにくい箇所が多い作品だと思う。


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ダ・ヴィンチ・コード
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April 19, 2006

Movie『リバティーン』

「後にも先にも生涯で一度しか巡り合わない作品」とジョニー・デップに言わしめ、彼が脚本の冒頭3行を読んで出演を決めたという作品。
17世紀のイギリスの詩人、ジョン・ウィルモットこと第二代ロチェスター伯爵の短い半生を描いている。

国王チャールズ二世(ジョン・マルコヴィッチ)とも親しい第二代ロチェスター伯爵(ジョニー・デップ)は、詩人であり劇作家。
挑発的な言動や猥褻な詩で人々の注目を集め、快楽と自由をこよなく愛する人物。
そんな彼が、とある芝居小屋で駆け出しの女優(サマンサ・モートン)と出会う。
その女優の才能を見抜いた彼は、彼女に演技指導を申し出るのだが…。

久しぶりに「美男のジョニー・デップが堪能できる」という触れ込みだったので、いそいそと映画館へ。
たしかにそれは嘘ではなかった。
ジョニー・デップはとても麗しい。
でも、そこはジョニー・デップ、全編にわたって麗しいままはいてくれなかった(苦笑)。
そいうところも含めて好きなのだからしかたないけれど。

それでも、冒頭と終幕のジョニー・デップが見られただけで、しばらくはその余韻に浸れると思う。

伯爵の生き方…、もっと楽に生きる方法はいくらでもあるだろうに、彼はそれを選ばない。
でも、ある意味、欲望のおもむくまま自分に正直に生きたのだから、彼は幸せだったのかも。
そんなふうに思えてしまう、美しくダメな男。
彼に愛想を尽かすことができない気丈な妻(ロザムンド・パイク)もまた美しかった。


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『ジョニー・デップ・フォトブック The Libertine』
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February 12, 2006

Movie『THE 有頂天ホテル』

2006年最初に見た舞台は、三谷幸喜作・演出の『12人の優しい日本人』。
そして、2006年最初に見た映画は、三谷幸喜作・監督の『THE 有頂天ホテル』と、私の2006年は三谷幸喜とともに幕開けした(笑)。

1年の最後の1日・大晦日。
365日のうちの同じ1日のはずなのに、どこか特別な思いを抱いてしまう大晦日。
そんな大晦日に、ホテルアバンティに居合わせるホテルマンと”訳あり”の宿泊客たち。
ホテルの威信がかかったカウントダウンパーティまであと2時間。
それぞれが、それぞれの思いを胸に新しい年を迎えようとしている。
いったい彼らにはどんな新年がやってくるのか…。

まず、”有頂天”なのに、なぜ”ザ”と読むのかと思っていたんだけど、映画を見てその謎があっけなく解明。
タイトルをアルファベット表記にしたら”THE WOW-CHOTEN HOTEL”となっていた(笑)。

出演者がとにかく豪華、豪華。
あまりの豪華さに、どうやってスケジュールを合わせたのかも気になるところ。
ほぼ全員が登場するシーンもあるし。
その登場人物にそれぞれのバックグラウンドがあり、そのバックグラウンドが交差したり、平行のままだったりしながら新しい年へと物語は進んでいく。

『新選組!』ファンの私としては、国会議員・武藤田勝利役の佐藤浩市と、ベルボーイ・只野憲二役の香取慎吾の絡みが用意されていたのがうれしかった。
それもずっと一緒に登場しているわけじゃないところがいい。
終始一緒だと、まんますぎてちょっといやらしい感じがしちゃうから。
さらに相島一之の登場シーンもあって、ファン心理の捉え方というかくすぐり方というか、そういうのがうまい人だ、三谷さんは。
「鴨が! 勇が! 新見が!」と、物語とあまり関係ないところで喜んでしまった(笑)。

ドタバタしつつも、最後はほんわかまとめるのは三谷幸喜の得意とするところ。
ただこの映画の場合、やや盛りだくさんすぎなような気もしたけれど。
私が見た回はわりと年配のお客さんが多かったので、物語の展開についてこれたのか心配(苦笑)。
それと、やっぱり年末に見たかったなぁ。
私が見たのは、お正月気分もとっくに抜け、日常にどっぷり漬かっていた時期だったので。


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『THE 有頂天ホテル オリジナルサウンドトラック』
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September 30, 2005

Movie『チャーリーとチョコレート工場』

両親とふた組の祖父母と暮らすチャーリー(フレディ・ハイモア)は、貧しいながらも皆に愛され、幸せに暮らしていた。
そんなチャーリーの家のそばには、大きなチョコレート工場『ウォンカ』が立っている。
そこは、ここ15年間、チョコレートを出荷するとき以外はつねに門が閉ざされているのに、なぜか世界中で人気のチョコレートを作り続ける不思議な場所。
ある日、その工場主のウィリー・ウォンカ(ジョニー・デップ)が、ウォンカ製のチョコレートに入っている「ゴールデンチケット」を引き当てた5人の子供と保護者の5組を、工場見学に招待すると発表した。
さらに、そのなかのひとりには特別賞もあるという!
工場見学を目指してやっきになる子供たち…。
チョコレートを食べるのは誕生日の年に一度だけというチャーリーももちろん例外ではない。
そしてチャーリーは奇跡にチケットを手に入れ、工場へと向かう。

原作は、イギリスの作家、ロアルド・ダールによる児童書『チョコレート工場の秘密』。
児童書が原作だけれど、映画はかなりブラックでシュール。
まあ、監督がティム・バートンで主演がジョニー・デップなのだから、お子様向けのファンタジーになっていないのは仕方がないというか、当然!?
出演者は、チャーリーとその家族以外は、みなひと癖もふた癖もあり、子供たちも「クソガキ」ばかり(笑)。
さらに、工場主のウォンカも子供好きでもなんでもなく、人づき合いの下手な大人になりきれていない変人。
その変人が案内してくれる工場内は、カラフルでまるでディズニーランドのような夢の世界のため、その対比がよけいにブラックさを際だたせる。
夢の世界で繰り広げられるさまざまな仕打ち…(苦笑)。
こういう世界を楽しむためには、思いやりのある子じゃないとダメなのね。

ジョニー・デップは、白塗りにカラーコンタクトをつけ、変な人オーラ全開。
ものすごく研究しての役作りだと思う。
『ネバーランド』でデップと共演し、今回のチャーリー役をデップの推薦で手に入れた「ハリウッドの神木隆之介」(勝手に命名)フレディ・ハイモアは、大げさなところがなく透明な雰囲気がいい。
『ネバーランド』ではどこか悲しげな瞳だったのに、今度は十分に愛されている優しい瞳。
だからこそ、ゴールデンチケットを手に入れたときの葛藤を入れてほしかったなぁ。
そこだけは最後までひっかかった。

ほかの出演者では、働き者のリスたちと、工場の切り盛りを一手に引き受けるウンパ・ルンパ族がインパクト大。
『2001年宇宙の旅』や『サイコ』、KISSだQUEENだとそこここに散らばるパロディもおもしろい。
けっして子供向けの映画ではないけれど、カラフルで仕掛けがいろいろあるから、お子さんでも飽きずに楽しめる映画だとは思う。
家族の大切さや親が子を思う気持ちも、いちおう(笑)描かれているし。

会場を出てから、同じ回を、ブロンドの小学校低学年ぐらいの子が見ていたのに気がついた。
どんな感想をもったのか聞いてみたかったなぁ。


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『チョコレート工場の秘密』
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August 20, 2005

Movie『電車男』

アニメとゲームが好きないわゆる”ヲタク”の青年・電車男(山田孝之)が、電車の中で、酔っぱらった中年男性にからまれる女性(エルメス・中谷美紀)を助けた。
数日後、その女性からはお礼にとエルメスのティーカップが届く。
すてきな女性からのお礼に戸惑う電車男。
それもそのはず、22歳の彼は、彼女いない暦も22年なのだから…。
困った彼は、インターネットの掲示板に書き込み、助けを求める。

原作本が出版される前にまとめサイトを読んでいたので、掲示板のやり取りがどう映像化されるのか興味をもったので映画館へ行ってきた。
ちなみにドラマ版のほうは見ていない。

電車男役の山田孝之くんは、物語の序盤はファッションにはまったく興味がなく女性にも縁がないという雰囲気がけっこう出ていたと思う。
とくにエルメスと話すときの挙動不審な感じはいい(笑)。
でも、髪を切ってメガネをはずし、ファッションに気を使い出すとやっぱりきれい。
ふだんよりは体重を増やして臨んでいたようだけどねぇ。

エルメス役の中谷美紀は、ちょっと天然なお嬢様という感じがぴったり。
もともと掲示板に出てくるエルメスという人物が「ハイチオールCのCMに出てくる人に似ている」ということだったので、違和感がないのは当然といえば当然?

掲示板の住人が少ないのが気になったけど、それぞれのキャラは立っていておもしろかった。
とくにヲタク3人組(岡田義徳・三宅弘城・坂本真)の戦場でのシーンは好きだなぁ。
漫画喫茶で騒ぎすぎ(笑)。
ただ、なんで彼らは戦場にいるのか、元ネタがわかってないと意味不明かも。
これ以外にも、件の掲示板のことを多少は知らないと理解しにくい部分がありそう。

そうそう、いちばん気になったのは元ネタにはない、まったくのオリジナルのシーン。
そこだけは電車男もエルメスもらしくなく、どうもとってつけたような印象を受けてしまった。
ふたりの関係に山や谷をつけたかったのだろうけど、「う~ん」って感じ。
それがいちばん残念かも。

この電車男のお話は後日談があったり、真偽疑惑があったりするようだけど、そういうことは忘れてファンタスティックな物語と思ったほうが楽しめるんじゃないかな。
一歩踏み出す勇気と誠実な気持ちをもつこと-誰にもできそうでそれがなかなか難しい-。


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May 12, 2005

Movie『真夜中の弥次さん喜多さん』

演劇界の芥川賞ともいえる岸田國士戯曲賞を受賞し、ノリにノっているクドカンこと宮藤官九郎の初監督作品として登場した『真夜中の弥次さん喜多さん』。
もちろん脚本もクドカン自身。
原作はしりあがり寿の同名コミック
さらにたどると、江戸時代の戯作者・十返舎一九の『東海道中膝栗毛』がこの作品のモチーフとなっている。

読んだなぁ~、『東海道中膝栗毛』。
小学生のときなので細部はあまり覚えていないんだけど、これで「五右衛門風呂」なんて覚えたんだっけ。

映画のほうも『膝栗毛』と一緒で、弥次郎兵衛(弥次さん/長瀬智也)と喜多八(喜多さん/中村七之助)のふたりが江戸からお伊勢参りに出かけるという設定になっている。
大きく違うのは、その弥次さんと喜多さんが恋人どうしということ。
念のため書いておくと、どちらも男性。
さらに、じつは弥次さんにはお初(小池栄子)という妻がいる…。
そんなふたりだけれど、喜多さんのヤク中を治すため、てめえ(自分)探しをするため、ふたりは伊勢へと旅立つ。
そして、途中途中の宿場でさまざまな人たちと出会っていく。

長瀬は、クドカン作品のドラマで主演経験があるのでそれなりにやってくれるだろうと思っていたのでそれは期待どおりだったんだけど、中村七之助が予想を超えてよくてびっくりした。
本職の歌舞伎では女形が多い彼なので、所作に色気があるしとにかくかわいい。
江戸言葉のうまさは言うに及ばず。
そのうえ、歌もなかなかうまいじゃないの。
『ラスト サムライ』に明治天皇として出演したときは、無難にこなしていたという印象しかなかったから、ここまでやるのかと…。
「ぶっ飛んだ」という表現がいちばんしっくりくるかなぁ(笑)。

長瀬&七之助がいいだけでなく、さらにほかの出演者も阿部サダヲ・生瀬勝久・古田新太・山口智充・松尾スズキ…とくせ者ぞろいで、笑いどころがありすぎ。
見終わってから数日たった今でも、「夜なのに…」とか「頭…」とか「めちゃめちゃ…」とか「お伊○○」とか、数え切れない言葉が頭をぐるぐるする。
「おいらん」の歌や映画のテーマソングもヘビーローテーション中だし…。

とにかく、クドカン作品らしく「てやんでぇ」で「べらんめぇ」な映画だったけど、ただ笑って終わりにしてしまうのはもったいない作品。
人の生と死や、人が人を愛することが描かれていて、せつない物語でもあるのだから。
とくに荒川良々に惑わされちゃいけない(笑)。

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April 29, 2005

『新選組!』完全版 DVD-BOX!!

2004年のNHK大河ドラマ『新選組!』。shinsengumi
もともと新選組が好きだったのもあって1年間すっかりはまって見ていたわけだけど、ついにDVD-BOXiconを購入してしまった!
ドラマのDVDを買うなんて暴挙は初めてだなぁ。
しかも1年分のドラマ…(苦笑)。
かなり迷ったんだけど買っちゃった。
総集編があまりに物足りなかったし、私が新選組に関する本を読み始めたのは高校生のときとかなりの年期なわけだから、買う権利はあるかなぁと(笑)。

第壱集・第弐集ともそろったので、とりあえず特典映像を先にチェックしてみた。
これに関しては、弐集のほうはとくにお得感があると思う。
脚本を担当した三谷幸喜と音楽を担当した服部隆之の対談も興味深かったし、なにより未放送シーンがいい!
この未放送シーンは「尺」の関係でお蔵入りしたものがほとんどらしいんだけど、カットするには惜しいシーンがけっこう含まれている。
未放送シーンを解説する三谷幸喜自身が、「これを切ったんだ」と驚くぐらいの充実度。
(脚本家は、どこのシーンが切られたのかよく知らないらしい)
裏話をそっと見せてもらえたみたいで、これがあるだけでも買ったかいがあったかも。

サイズも16対9と画面いっぱいに見られるし、映像もきれいだし、思いきって買ってよかった。
時間を見つけて少しずつ見なくちゃ~♪
そして、「家宝」リストに加えておくことにしよう。


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March 15, 2005

Movie『ネバーランド』

ジョニー・デップという俳優の名前を最初に覚えたのは『シザーハンズ』という映画だった。
その後『ギルバート・グレイプ』でやられてしまい(笑)、それ以来、彼の出演作品はできるだけ見るようにしている。

そのジョニー・デップの最新作が『ネバーランド』。
舞台や映画などでおなじみの『ピーター・パン』の原作者である、イギリスの劇作家ジェームズ・M・バリを主人公とし、『ピーター・パン』という戯曲が生まれるきっかとなったエピソードを中心に描いている。
ノンフィクションではないけれど、実話をもとにしているお話なのだそう。
そして<ネバーランド>というのは、ピーター・パンが住んでいる島の名前。
そこは子供がけっして大人になることのない楽園…。

ジェームズ・M・バリは、日課としている公園への散策中、未亡人のシルヴィア(ケイト・ウィンスレット)とその4人の息子たちのデイヴィズ一家と知り合う。
なかでも、バリが気になったのは三男のピーター(フレディ・ハイモア)の存在だった。
ピーターは父を亡くしたことで傷つき、子供らしさを捨てようとしていた。
そんなピーターに、バリは空想することの楽しさ、ものを書くことの楽しさを教えようと交流を深めていく。

大人になろうと無理をするピーターと、どこか大人になりきれないバリとのやり取りがとくに印象に残る作品。
芝居の上手な子役さんは、やっぱり飛び道具。
あんな瞳でうるうるされたら、どうしても一緒にうるうるしちゃう。
今回のジョニー・デップは、才能はあるけれどいまひとつ世間に疎いバリをうまく演じていた。
誤解を恐れずに言えば、芸術的才に長ける人は、あんなふうにどこか繊細で世事には無頓着なところがあるのだろう。
そのぶん、違う才能があるのだから。
特別秀でたところのない私は、そんなことをぼんやり考えながら見ていた。
ピーターとは逆に、バリとうまく心を通わすことのできなかった妻の存在が悲しい。

ファンタスティックな世界を忘れてしまうのは、人生の楽しみ方としてはかなりもったいないことなのかもしれない。
夢見る気持ちと、現実を見据えること、相反するかもしれないけれど、うまくバランスがとれたらなおステキだろう。

原題は『FINDING NEVERLAND』。
映画を見たいまは、このタイトルのほうがしっくりくるように思う。
この作品でジョニー・デップは、第77回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた(受賞はならず)。
さらにアカデミー賞の最優秀作曲賞を受賞。
バリの『ピーター・パン』に触れておいてから見たほうが、よりその世界に入れることは言うまでもなく。


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『ネバーランド オリジナル・サウンドトラック』
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December 28, 2004

『新選組!』総集編

一年間、楽しんだ『新選組!』も総集編が放送されて、いよいよ本当に終わりに。
楽しみにしてた総集編だけど、もう本当に駆け足駆け足、猛ダッシュという感じだった。
1年分を4時間足らずにまとめるわけだから仕方ないんだけど、あまりに物足りなかったなぁ~。
この夏にBSで放送された同じNHKの大河『独眼竜政宗』みたいに、1時間15分を5回で放送するぐらいはしてほしかった。
これは完全版のDVDを買いなさいってこと?

その後さらに調べてみたら、セブン-イレブン系列のセブンアンドワイが22パーセント引きでいちばん安く手に入りそう。
ここは1500円以上購入ならば送料無料だし、予約すれば、先着でオリジナル新選組!風呂敷ももらえるらしい(笑)。

『新選組! 完全版 第壱集 DVD-BOX』
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同居人に話したら感触がすこぶる悪かった。
もうちょっと悩もう。
日本放送協会が出しているストーリーブック前後編は迷わず買ったんだけど…。
(ストーリーだけでなく、出演者のカラー写真や対談なども載っていておすすめ)

それにしても、総集編で駆け足で振り返ってみても、香取慎吾の役者としての成長ぶりは著しいものがあった。
発声方法から違っている。
まわりが舞台経験者が多いから、かなり影響を受けたんだろうなぁ。
そしてなんといっても藤原竜也!
10代から20代と、いちばん変化の激しい年代を演じたのもあるんだろうけど、試衛館で源さんに墨を塗っているときと、療養中に姉のおみつと話しているときなんてもう別人だった。
すごい役者さんだと思う。
年明けに藤原くん主演の『ロミオとジュリエット』を見ることになっているので、こちらも楽しみ。

来年の大河は滝沢秀明主演の『義経』。
義経の子供時代は神木隆之介くんが演じるそうだから、とりあえずは見てみるつもり。
(隆之介くんもすばらしい役者!)
今年みたいにはまるのはなかなか難しいだろうけど、最後まで楽しめたらいいなぁ。
『新選組!』より前の数年は途中脱落しているし…。

伝通院

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December 20, 2004

『新選組!』49回・愛しき友よ

『新選組!』が終わって1週間たった。
次がないのはすっごく寂しい。
しかたがないので、今日は録画しておいた、隊士が集った『スマステ』を見て寂しさを紛らわせた。

49回には、48回に続き、古田新太が薩摩藩士の有馬藤太として登場。
近藤勇の処分について便宜を図るべく奔走する。
「生きることを、恥ち思うたらいかん!」と勇を一喝するところは、なかなかかっこよかった。
ただ、彼の尽力も残念ながら実らないのだけれど。
有馬と反対に、坂本竜馬を暗殺されたと信じ、勇に厳罰を望む土佐藩の谷守部として、古田と同じ新感線に所属する粟根まことが登場。
やっぱりメガネはなかった。
でも、ウリの目つきの悪さを生かしたいや~な感じの役を好演。
詮議のときの、古田と並ぶ絵にはちょっと笑ってしまった。
全然、笑うところじゃないんだけど(苦笑)。

この調子でだらだら書くと長文になりそうなので、以下は感じたままを羅列。

お孝のことを総司に、「前歯がでかい女は情が深い」と土方歳三。
三谷脚本の『王様のレストラン』では、目の下の「涙袋が大きい女は情が深い」という話だったっけ。

兄の為次郎と差し向かいで話す土方歳三。
為次郎役の栗塚旭、土方役として名を馳せた人だけあって貫禄十分。
 「誠の旗の下、京の町でお前たちは時代と戦ったのだ。これほど痛快なことがあるか。お前たちは、多摩の誇りだ」
兄のほめ言葉に涙する歳三は、日野の歳に戻っていた。

茂をあやすおまさちゃん。
その後ろには、斎藤一から結婚祝いとして贈られたこけしが!

お孝と捨助が死んでしまうとは思わなかった。
とくに捨助のモデルの松本捨助は、土方と一緒に蝦夷に渡っているはずなので。
勇よりひと足先に天に旅立った捨助。
あとからやってきた勇に「なんでお前がここにいるんだ」と言われていそう。
「呼ばれもしねえのに現れるのが捨助でぃ」ってこたえるんだろうなぁ…。

最終回を見て、オープニング曲の歌詞が胸に突き刺さるような感じがした。
勇の最期の言葉、「歳…」にこうもつながるとは。
疾走感のある曲だけど、歌詞の意味はとても重いものだったんだと改めて思う。

「完」のあとのカーテンコールには懐かしいシーンが満載!
セリフまで思い出せそう(笑)。
総集編がますます楽しみだなぁ♪

幕末の解釈は、その人の出身地なども関係してきていろいろだと思う。
ただ、今回、『新選組!』を1年間見てきて感じたのは、坂本竜馬には生きていてほしかったということ。
たらればを語ってもしかたないことだけど、竜馬が生きていたら、日本の歴史も違ったものになっていたかもと思わずにはいられない。
そして、勝ち組にはなれずに終わった新選組には、勇の母・ふでとともに「よく戦いました!」という言葉を送りたい。
久しぶりに大河ドラマを最後まで見続けられたどころか、毎週がこんなに楽しみになるとは思わなかった。
『新選組!』ありがとう。

zyutokuji


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December 17, 2004

TV『王様のレストラン』

1995年にフジテレビ系で放送されたドラマ『王様のレストラン』の再放送を見てしまった。
ドラマの再放送は見出すときりがないからふだんはあまり見ないんだけど、このドラマの脚本を担当しているのは三谷幸喜。
放送当時も毎週楽しみにしていたドラマだったので、ついつい…。

これは三谷さんお得意の群像劇で、ドラマの舞台として登場するのは「La Belle Equipe」(ベル・エキップ)というフレンチレストランだけ。
登場人物も、ほとんどレストランの従業員だけで構成されている。
オーナーシェフだった父の死によって、突然、フレンチレストランのオーナーとなった原田禄郎(筒井道隆)。
店は禄郎の母の違う兄・水原範朝(西村雅彦)が経営を引き継いでいるのだが、従業員は同じメニューしか作れないシェフ・磯野しずか(山口智子)や、元クラブホステスで範朝の愛人・三条政子(鈴木京香)などが、自分たちの仕事に愛情も責任も持たずに働いている。
当然のように店は傾いていた。
その”最低”の店を再建するために、禄郎はかつて父の下で働いていた伝説のギャルソン・千石武(松本幸四郎)を呼び寄せる。
千石はスタッフの教育から始めるが…。

『王様のレストラン』は、現代劇だけど三谷作品のなかでも、とくに『新選組!』に通じるドラマじゃないかと思う。
出演者も、筒井道隆と鈴木京香のほかに、小野武彦(食堂支配人)、白井晃(ソムリエ)と『新選組!』とかぶっているし、とくに鈴木京香は「若き日のお梅」という感じ。
音楽を担当しているのが服部隆之と『新選組!』と同じなのも、よけいに似た香りを醸し出しているのかも。
それと再放送を見ていて気がついたんだけど、登場人物の名前が、次の大河ドラマ『義経』の登場人物名をもじっているのは何かの因縁?(笑)
DVD録画ができる環境だったら、とっておくのになぁ。

1話完結のコメディ。
肩の力を抜いて見れるので、リラックスしたいときにおすすめ。
それでいて、登場人物のキャラクターの立ち方はやっぱり「すばらしい」。


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『王様のレストラン DVD-BOX』
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December 14, 2004

「局長!」

『SMAP×SMAP』、母が見ていたのでなんとなく見ていたら、聞き覚え&見覚えのある曲と絵が画面に!
番組中いくつかあるコントの一コーナーだったんだけど、タイトルはなんと「局長!」。
しかも、テロップを見ていたら脚本は三谷幸喜ってなっている!!

浅葱色の羽織りをまとった香取慎吾がコンビニに登場。
横には土方歳三らしき人物(ちょっと山本・土方風)と沖田総司(なぜか女性。つかこうへいを意識?)を従え、その第一声は「御用改めであぁるっ」。
そのほか、「ならば伺おう」とか「策は嫌いだ」とか、どこかで聞いたことあるようなセリフが満載。
しかもお店を出たら、浅葱色の羽織りの人たちがずらっと待っていて、左之助や島田魁、尾関らしき姿も。
とどめは、局長・香取の口の大きさを誇示して終了。

見終わって、速効、SMAPファンの妹にケータイメールで確認。
「局長ってコント、前からやってた?」
妹からも速返。
「初めて見たよ」

どうやら、『新選組!』最終回の翌日にあえてぶつけてきたよう。
スマスマでは、メンバーが出演しているドラマのパロディをすることがよくあるけど、それはだいたいそのドラマの放送中。
今回、最終回まで待ったのは、NHKへの仁義か三谷さんのこだわりか??
それはともかく、このコントは続くのかなぁ~。
しばらくチェックを怠らないようにしないとダメかなぁ。

それにしても、涙の最終回の翌日にやられたって感じ(苦笑)。
思わず本家のことを書く前に、パロディの話のほうが先になっちゃったじゃない…。

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December 08, 2004

『新選組!』48回・流山

待ちに待った古田新太が、薩摩藩士・有馬藤太として登場!
NHKの番組の公式サイトによると、この配役は、テレビドラマで名の知れた役者さんにという案もあったらしいのだけれど、「テレビ的な知名度を度外視して実力派の舞台俳優に多数出演してもらう」という『新選組!』のテーマを貫くため、古田に白羽の矢が立ったのだそう。
一ファンとしてはありがたいのひと言に尽きるエピソード。
ありがとう、三谷さん。
ありがとうNHK(でも、不祥事続きはなんとかして。受信料、払ってるんだから~)。

配役といえば、今回は沖田総司が逗留している植木屋平五郎役を務めるのが島田順司だった。
島田さんといえば、沖田総司役として名を馳せた人。
私自身は映像としての記憶はないんだけど、新選組関連の映画やドラマの配役一覧ではお名前をよく見かける。
土方歳三の兄として、同じく土方歳三として名を馳せた栗塚旭を配するなど、小技がきいた配役も忘れちゃいけないところかも。

話を古田に戻すと、土方歳三役の山本耕史くんと対峙するシーンはすごかったなぁ~。
とても同じ日本男児には思えないというかなんというか…。
お見舞いに行った斎藤一と総司の並んだシーンとの雰囲気の違うこと(苦笑)。
でも、存在感はさすがだったと思う。
強面だけど、どこか憎めない感じの人なので、そのへんが起用の理由かな?
次回も重要な役どころのようなのでまた楽しみ。

元新選組隊士だった加納鷲雄が、大久保大和と名乗る男が新選組局長の近藤勇かどうか見極めるため、面通しにやってくる。
加納は御陵衛士として新選組を離脱、その後、新選組の手によって師である伊東甲子太郎を殺され、加納自身も油小路で襲撃を受けていた。
近藤勇には恨みがあるはずなのに、近藤勇の前でなんと答えたものか逡巡する。
それを見た近藤勇は、自ら「お久しぶりです、加納くん」と言ってしまう。
近藤と認めなければ、加納がどんな目に遭うかわからない。
たぶんそんなことを考えたんだろう。

前回の「再会」で、壬生相撲で手に入れた人気力士のサインと手形が入った団扇を「宝物」と話す松平容保。
それを聞いた近藤は、実はその手形は隊士の島田魁のものだったと告白してしまう。
これが土方だったら本当のことを言わなかったかもなんて思っていたのだけど、これが自ら「近藤勇」と名乗ってしまう伏線だったんだなぁ。
あんなさわやかに自らの正体を告白するとは思わなかった。

いよいよ来週は最終回。
この1年、一度も欠かさずに見てきたので、終わってしまうのは本当に寂しい。

niji


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December 02, 2004

『新選組!』47回・再会

今回も、斎藤一の見せ場があって満足、満足♪
「誠」の旗を掲げて咆哮したあと、ちょっと恥ずかしげな表情を浮かべるところがいいよねぇ~。
このドラマで、すっかり斎藤一贔屓になった、私…(笑)。

山本・土方の洋装は、さすがにかっこいい。
土方歳三が山本耕史くんに決まったとき、いまでも残っている土方の写真に彼の雰囲気が似ているので、いい配役なんじゃないかと思ったけど、こうも似るとは。
これまでのドラマや映画の「おじさん・土方」のイメージを刷新したね。

これで『新選組!』も残すところあと2回。
その2回に、劇団☆新感線の古田新太(愛を込めて敬称なし)が出る!
番組終わりの次回の予告に登場していた。
しかもアップで…。
(キャー、やめて~)
薩摩弁の台詞も聞こえた。
(いい声だー)

新感線からは、このドラマの最初も最初、4回「天地ひっくり返る」で、試衛館の門人・広岡として橋本じゅんさんが出演。
大老・井伊直弼を暗殺して華々しく散っていった。
古田はどんなふうに登場してくるのかなぁ。
古田がドラマに出ると、『木更津キャッツアイ』では浮浪者役、『僕の魔法使い』では篠原涼子扮する女性と体が入れ替わっちゃう役と、カッコよさ微塵もなしという場合が多いから、今回はぜひびしっと決めてもらいたい。
出てほしかったんだよねぇ~。

さらに、最終話には同じく新感線から粟根まことさんも出演するらしい。
粟根さんはいつも着物を着てもメガネをかけているけど、今回はどうするんだろう。
メガネのままだと八嶋・観柳斎とかぶっちゃうしなぁ…。
でも、はずしていたらわからないかも(苦笑)。

あと2回、サントリーチャンピオンシップもあってちょっと浮き足立っているけど、しっかり見届けなくちゃ。

柳に風
icon柳に風(古田新太著 ぴあ)
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November 28, 2004

Movie『スウィングガールズ』

妻夫木聡主演の映画『ウォーターボーイズ』の監督を務めた矢口史靖による、女の子版『ウォーターボーイズ』(?)。
今度は水の中ではなく、陸上を舞台に、さらに楽器を持って登場。
とはいえ、テイストは『ウォーター~』と一緒で、お世辞にも優秀とはいえない子たちが失敗したり迷惑をかけたりしながら、ジャズの楽しさに目覚めていく物語になっている。
ウォーターボーイズ(通常版)ウォーターボーイズ

舞台は山形県。
夏休みを返上して補習授業を受けていた女の子たち(サックス・上野樹里ほか)が、補習をさぼる口実として、ジャズのビッグバンドを組むことにする。
やる気があってのスタートではないので、メンバー唯一の男の子(ピアノ・平岡祐太)に怒られながらの練習開始。
それでも音が出始めるとだんだん楽しくなり、「いいんでねぇ~べぇ」と、ついには自分たちの楽器が欲しくなってしまう…。

最初は、『ウォーター~』と違ってほとんど出演者が女の子なので、「男の子がたくさんのほうがいいなぁ~」なんて思って見ていた(笑)。
でも、楽器を手にし始めると、徐々に楽しくなってくる。
ガールズ16人とボーイは、すべて自分たちで演奏に取り組んでいるのだそう(吹き替えなしは『ウォーター~』同様)。
メンバーは吹奏楽経験者あり、楽器未経験者ありとさまざまだったようだけど、それが数か月でよくまとめられていた。
とくにドラム(豊島由佳梨)ソロがかっこいい!
ただ、わりとあっさりときれいに演奏ができるようになっていたのが残念。
もう少しドタバタを減らして、「スウィング」できる過程が描かれていたらなおよかったなぁ。

私自身、人と音を合わせたのは小学生のときの鼓笛隊以来ないので、彼女たちが生き生きと演奏する姿はとてもうらやましかった。
なにより、「A列車で行こう」など、ジャズに詳しくなくてもどこかで耳にしたことあるナンバーが心地いい。
ジャズって、音楽っていいなーと思える、見ていてなんだか元気がもらえる映画だった。

「スウィングガールズ」オリジナルサウンドトラックスウィングガールズ
(ガールズの演奏を収録したアルバムまで発売されている)

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November 19, 2004

『新選組!』完全版DVD発売決定!

『新選組!』のDVDが、総集編ではなく完全版で発売されることが決まったらしい。
完全版を要望する声が上がっていることは知っていたけれど、本当に実現するとは!

いくらぐらいするのかと調べてみたら、「壱」と「弐」のBOXで2回に分けて発売され、『新選組! 完全版 第壱集』には、1話~27話のDVD7枚分が収録されるよう。
発売は2005年2月25日予定。
価格は3万5000円(税込み3万6750円)! 
さすがに高い(涙)。
新選組!完全版 第壱集

ネット通販で買ったらどうだろうと調べてみたら、いつも猫関連で利用している楽天市場に出店しているお店では、2万7997円(税込み2万9396円)というのがあった。

い~でじ!!シネマ

大手のア○ゾンでは税込みで2万9400円。
い~でじ!!シネマは送料が一律250円かかるようなので、合計するとちょっとアマ○ンのほうが安いけれど、楽天の場合はポイントがつくから、買うなら楽天かなぁ~。

な~んてすぐにも予約しそうなことを書いているけど、これはあくまでも「壱」のお話。
まだ「弐」があるのだ。
ちなみに「弐」は2005年4月25日発売予定で、価格は3万円(税込み3万1500円)。
少し安く買ったとしても、2巻合わせると5万円以上になるんだよねぇ。
私が独身だったら迷わず買い!なんだけど。
かなり厳しい金額…。
でも、欲しいなぁ~。

<追記>
これをアップしたあとに『新選組!』をBS hiでの放送を見たら、「源さん、死す!」のCGがそんなにちゃっちくなかった!
総合、BSと見たときは「?」って感じだったけど、剣で弾丸を切るシーンもさほど違和感なし。
こういうのを見ちゃうと、ますますDVDが欲しくなっちゃうなぁ。


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November 16, 2004

『新選組!』45回・源さん、死す

平助に続き、またもや試衛館時代からの同志、源さん(井上源三郎)が逝ってしまった。

戦いのシーンでは、ちょっと「?」という演出もあったけれど、みんなに看取られた源さんの最期はとても悲しいものだった。
とくに、いつも無口な斎藤一が、彼のありったけの源さんへの気持ちを薩摩藩士にぶつけたシーンは、新選組を影で支えてきた源さんの存在の大きさをよく表していたと思う。

土方歳三に抱きかかえられて最期を迎えた源さん。
近藤勇への言伝を言い切れずにその時を迎えてしまう。
と思ったら、怪我で鳥羽伏見の戦いに行っていなかった、大坂城の近藤のもとへお別れするべくやってきた。
(鳥羽伏見の戦いをメインに描くと、この戦いに参加していない近藤は、この回はあんまり出番がないのかなぁと思っていたら、こう来るとは…!)
これも源さんらしい律義さなのかな。
局長も源さんも、お互いに優しさと悲しさのまざったまなざしを向け合うのが印象的だった。

「欲を言えば、皆と一緒に江戸へ戻りたかった…」
ふたりのやりとりのなかで、源さんのこの台詞が私はいちばんつらかった。
そうだよねぇ、せめて最期はふるさとで迎えたかったよねぇ。

大阪城

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November 07, 2004

『新選組!』44回・局長襲撃

このドラマの徳川慶喜を見ていると、上司だった人を思い出す。
思いつきでいろいろ言うから、下のものはそのたびに右往左往。
「朝令暮改」どころか「朝令昼改」。
私の仕事の場合は命にかかわらないからまだいいけれど、慶喜の場合は人の生き死にがかかってくるからタチが悪い。

香取慎吾の近藤勇、ドラマ開始当初は「ゲンコツが口に入るから、まあいいか。ほかの人がいいし」というぐらいの印象だった。
でも、武士になった近藤とともにずいぶん成長したと思う。
前回の伊東甲子太郎とのふたりだけのやり取りもよかったけど、今回の水戸藩家老への一喝も迫力があってよかった~。
すっかり新選組の局長らしくなってと、しみじみしてしまった。
『新選組!』が終わるまで、『SMAP×SAMAP』とか、香取慎吾として出ているものは違和感で見れなくなりそう。
「カツケンサンバ」など踊っている場合ではございませんぞ、局長!

高麗人参を手土産に総司を見舞う斎藤一。
斎藤一は言葉が少ないけれど、表情がいいっ!
総司も床につくようになってから、なんだか色っぽく感じてしまうのは気のせい?
平助は総司に憧れ、総司は斎藤一に憧れていたんだねぇ。
斎藤一の憧れの人は誰なんだろう。
私が彼だったら、自分にない天真爛漫さをもち(もっていた)、それでいて剣が強い総司に憧れるだろうなぁ。

高麗人参といえば、韓国のお土産だったと思うけど、職場に高麗人参茶が置いてあることがあった。
1杯分の粉末が小分けされいて、それにお湯を注いで飲むタイプのもの。
正直、あんまりおいしくなかった(笑)。
ただ、飲むと体がカーッと温まる感じがしたので、確かに精はつくのかも。
残業続きで疲れたときに、味にぶつぶつ言いつつ、みんなで飲んだっけ。
精がつくといっても、高麗人参そのものをあんなにたくさんもらっても困るよねぇ、たしかに。
高麗人参茶

番組終わりの次回の予告。
タイトルが「源さん、死す」だった。
なんて直球なタイトル…。
いまから泣きそう。

二条城

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September 29, 2004

Movie『誰も知らない-Nobody Knows』

第57回カンヌ国際映画祭で、主演の柳楽優弥くんが最優秀男優賞を受賞した作品。

明(柳楽優弥)は12歳。母親(YOU)と妹ふたり・弟の家族5人で、都内に暮らしている。
仕事に出かける母親に代わって明が食事を作り、上の妹・京子(北浦愛)が洗濯をし、幼い下のふたりとともに仲良くその帰りを待つ。
楽しそうに暮らす4人きょうだいだけど、4人の父親はすべて違い、学校にも行ったことがなかった。
さらに明以外の3人は、マンションの大家にも存在を隠しているため外出も許されない。
そんなある日、母親は20万円とメモを残し、明に3人のきょうだいを託して家を出てしまう。
「好きな人」ができたのだ。

想像していたよりもずっと静かに物語は進む。
まるでドキュメンタリーを見ているよう。
4人の子供たちは、ときどき諍いもするけれど、基本的には母の帰りを信じて健気に毎日を過ごしている。
そして、長男である明は、母はもう帰ってこないかもしれないという絶望感を抱えながらも、きょうだいが離れ離れになるのが嫌で、なんとか子供たちだけで生きていこうと努力する。

子供たちの、演技というよりはあまりに自然な振る舞いに、すぐそばで彼らの様子を見ているような気持ちになっていく。
「誰が助けてくれるの?」
ずっとそんなことを考えながら、彼らの冬から夏を見ていた。
声高に叫ぶでなく、お涙ちょうだいでもない。
でも、彼らの毎日が、表情が、とても心に残る。
とくに、ふだんは兄であり、父でもあり、もしかしたら母でもあろうとした明くんの、公園や運動場で見せた子供らしいうれしそうな顔が忘れられない。

帰りの電車のなか、乗り降りする人たちを眺めていたらなんだか無性に寂しくなってしまった。
ちょうどそのとき、高校時代からの友人のケータイメールが…。
他愛のない内容だったけれど、救われた気がした。


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『誰も知らない~Nobody Knows』
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August 30, 2004

『新選組!』34回・寺田屋大騒動

寺田屋で大騒動ってなんだっけ?と思って見てみたら、近藤勇が身請けした深雪太夫と、江戸から突然やってきた妻・つねとが、寺田屋で鉢合わせするというストーリーだった。
1週前に、山南さんの切腹で涙したばかりだったのに、今回は一転してほとんどドタバタ。
笑った笑った。
「俺のせいだ、俺のせいだ」といじける斎藤一、「この年で初めて恋をしました」の源さん、「みなそれなりにありがとぉー」の近藤、鼻血を出しながらもカッコをつけつつ去っていく土方…。
三谷幸喜らしい脚本に役者さんがマッチしていて、ツボにはまりまくり(笑)。

そんなドタバタ劇が寺田屋行われている一方で、竜馬が薩長に同盟を結ばせるための画策を始めていた。
歴史は少しずつだけど、着実に動いているよう。

それにしても、深雪太夫を身請けした近藤のつねへの言い分が、大変な時期を支えてくれたからというのはちょっと納得いかない。
彼が江戸を離れてしまったから、つねは夫のいない家で舅・姑と一緒なうえに、幼い子の子育てもひとりでしないといけない状態。
自分の都合で「大変」なのと違い、夫である近藤勇の都合で「大変」なつね。
いちおう私も同じ妻の立場なので、勝手な話だなぁとつい思ってしまった(苦笑)。
夫がいつの間にか身請けしていた女性に「(夫を)お願いします」と言えるつねは偉い。
そう言いつつも、「京にいる間だけ」と釘を刺し忘れなかったのは、妻の意地かなぁ。


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August 22, 2004

『新選組!』33回・友の死

ついにこの日がやってきてしまった。
新選組総長・山南敬助の死が…。

これまで新選組関連の本を読んできて、なぜ山南さんが脱走し、そして切腹に至ったのか、いまひとつすっと入ってこないことが多かったけれど、今回はとてもよかった。
そのぶん、悲しかった~。

近藤も土方も総司も、永倉も左之助も、そして源さんも、誰もその死を望んでいなかったのに、かたくなに死を選ぶ山南さん。
いったいどこで歯車が狂ったのか。
土方歳三がもう少し器用な人だったら、違う道もあったのか…。

恋人の明里の存在が救いだったような、よけいにせつなさを増したような。
隊のなかでどこか孤立しがちだった山南さんが、少しでも安らぎを得られて旅立ったことは救いだと思いたい。
明里は、山南さんに「わがままを言うんじゃない!」と一喝されたところで、尋常じゃない様子を悟ったように見えた。
菜の花はお別れの花だったんだね。

ところで、脱走のときに山南さんと明里が一緒にいたという史実はなかったんじゃないかなぁ。
明里との関係を膨らませたかったからかもしれないけれど、追っ手となった総司にすぐに追いつかれてしまったのが、明里のせいになってしまったのがちょっと残念。
山南さんが決死で脱走していなかったと思われる理由をどう描くか、楽しみにしていたので。

これから、さらにたくさんの人が隊を去ることになるわけだけど、今回の山南さんほど悲しいお別れはないかもしれない。
薄い浅葱色の死装束が、とても悲しかった。

壬生寺

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June 27, 2004

『新選組!』25回・新選組誕生

NHKの大河ドラマ『新選組!』にはまっている。
タイプの違ういい男満載で、それはそれは楽しいドラマなのだ(笑)。
今日は前半のクライマックスともいえる、芹沢鴨の暗殺がついに決行された。

私が新選組について書かれた本を読み出したのは、高校生のとき。
最初に読んだのは司馬遼太郎の『燃えよ剣』だったと思う。
その後、何冊かの新選組をテーマにした本を読んだ。
それを踏まえたうえで今回の三谷幸喜脚本の『新選組!』を見ると、史実やこれまで映画化やドラマ化されたものとは違う三谷流の味つけがかなり感じられる。
とくに目をひくのが、キャストが若いということ。
実際、近藤勇が亡くなったのは34歳なので、今回のキャスティングは、けっして的外れではないんだけど。
それから、ときどきくすっと笑えるシーンがあるのも、三谷幸喜らしくて好き。

そんななか、大人の魅力を出していたのが、芹沢鴨役の佐藤浩市!
正直、鴨の暗殺までに半年かかるとは思わなかった。
それだけ丁寧に芹沢鴨という人物を描いていたと思う。
ただの酒乱ではなく、育ちがいいのにそれにうまく乗れなかったコンプレックスや孤独がよく表現されていて、これまでの単なる悪役とはひと味もふた味も違う鴨になっていた。
「佐藤浩市が鴨じゃ、かっこよすぎだなぁ」と思っていたけど、これだけ男の色気が出せて、それでいてギラギラした野性味も出せる人物となると適役としかいいようがない。
なにより、鈴木京香の美しいお梅と並べて絵にならないと意味がないわけだし。

今回の近藤勇は、わりと平和主義的に描かれてきたけど、これからは「鬼になる」らしいので、後半、どう展開していくのか、三谷脚本のお手並み拝見といきたい。

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